Black Peaks

見上げても黒い頂上はいつも見えない

『八月の翼』『六花抄』赤井五郎(著)を読みました。(追記あり)

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端的に言えば読んでよかった、の一言ですね。
著者の赤井氏はKindleが出るまでは自費出版で小説を発行されていたようで、Kindleが出てからはそちらに舞台を移して電子書籍として発行されています。


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アマゾンの著者ページ:赤井五郎


以前はこういう作家さんたちの作品をよくダウンロードして読んでいたのですが、作品のレベルに幅があり正直「うーん、今イチ」と思う作品も結構ありました。
確かに無料での配信も多いのでお財布にダメージはないのですが、「うーん」という作品が多くなってくると段々と未知の作家さんを発掘していくような読み方は時間もかかるので遠ざかっていたのですね。

そんな中でのこの2作。
どちらも良作。最初に八月の翼を読了し、すぐ六花抄を読了しました。



 八月の翼

舞台はアメリカの田舎町。少年たちと少女の物語。
ある日少女が行方不明になり…。

ネタバレになるのでこれ以上は書けません。
エンディングは「えっ」となりました。
少年たちの行動によく合った筆致は柔らかく、読み始めから違和感なくアメリカの田舎町に引き込まれます。
そこまで長い作品ではないので時間はかかりませんが良い読後感でした。
作風、エンディングともに好きな系統の作品でしたね。



 六花抄

ある村にいる少女には不思議な力があった。
願いをかなえることができる少女。
山の塚。決して覗いてはならない井戸。
そしてついに秘密が暴かれ…。

上記の八月の翼とはうって変わって完全和風の物語です。
読んだ感じは昭和初期の山あいの村のような感じです。
章立て的には3つに分かれており、八月の翼よりもかなり長めの作品ですが読み疲れはありません。



ネタバレがあるので詳しくは余り書けないのですが、アメリカと日本の集落という両極端な世界ですがどちらも作者のカラーが反映されているように思います。
まだこの2作品しか読了していませんが、こういう世界観が得意な作者なのかなとも思います。

無料や100円前後でのダウンロードでこういう作者さんに当たると嬉しいですね。
読んで気に入ったら他の有料作品を購入する、という流れもKindleならではです。
こうして読書の幅が広がるとKindle買ってよかったなあと思います。

以前なら本屋に入り浸って知らない作者をチェックしたり、新聞広告の切り抜きを握りしめて実物の本を探したり、それこそジャケ買いで失敗したりという行動でしたよね。

それはそれでよいのですがなかなか時間が取れない最近は空いた時間でアマゾンを巡ったり、書評サイトで評価がよい本をチェックしたりということが多くなりました。

もう遠い昔ですが趣味でこういう系統の小説を書いていたこともあり(以前のHPにはまだそのまま掲載)、似たタイプの作者さんだけにこれからも積極的に読んで購入して応援していきたいと思っています。


(2017年1月21日23時17分追記)
Twitterで感想とブログ更新をツイートしたところ、何と作者の赤井さんご本人からレス頂きました!
こういうのはホントに今の時代ならではですね!




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