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社長本来の仕事とは何だろう?【書評】ガーバー流 社長が会社にいなくても回る「仕組み」経営 / 堀越吉太郎(著)

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「多くの社長は、社長本来の仕事をサボっている」
これがガーバーの根本的なメッセージとのことです。
「社長の唯一の仕事は、仕事を手放すことであり、社長が会社にいなくてもしっかりと仕事が回るような仕組みをつくることこそが、経営者の真の仕事なのである」と序盤にパンチを繰り出すこの本では仕事をサボる社長というエキセントリックなキャッチとは裏腹に至極真っ当な理想を述べています。



  この本の概要
単行本(ソフトカバー): 190ページ
出版社: KADOKAWA/中経出版 (2014/2/14)
言語: 日本語
ISBN-10: 4046001828
ISBN-13: 978-4046001825
発売日: 2014/2/14
商品パッケージの寸法: 18.8 x 12.8 x 2 cm



  目次



Prologue 社長は「仕事」をやめなさい!! ー世界で支持されるガーバー流「仕組み」経営ー
Chapter1 9割の社長は、本当の仕事をしていない!! ーガーバー流「仕組み」経営の本質ー
Chapter2 社長は「人」頼るな、「仕組み」で戦え!! ーガーバー流「仕組み」経営 8つの条件ー
Chapter3 社員を「社長の頭」に変えなさい!! ーガーバー流「仕組み」経営のマインドー
Chapter4 マニュアルが会社を成長させる!! ーガーバー流「仕組み」経営の技術ー
Epilogue 人は誰でも「真の経営者」になれる ーガーバー流「仕組み」経営との出会いー








  感想
Kindle版を読了。
タイトル他、目次にもたくさん出てくるガーバーとは、アメリカのコンサルタントで起業家へのアドバイスを行っているマイケル・E・ガーバーという人物。
著者の堀越氏はそのガーバーから直接指導を受けてガーバー認定ファシリテーターとして活動されているとのことです。




それでは経営者の仕事とは何だろうか?
それは、大小にかかわらず、新しい事業を生み出すこと。
または、そのための準備をすることだ。
より具体的に言えば、紙と鉛筆を持って頭に汗をかいて、アイデアを絞り出すことである。




ほかの中小企業も同様である。
社長が必死に働き、目の前の仕事をバリバリとこなしている会社は、ある一定以上の成長を遂げることができない。
また、業務の大半を社長が背負っているため、社長が倒れた瞬間に仕事が回らなくなる。
その結果、多くの零細企業が潰れていくのだ。


アイデアを考えること、これが社長本来の仕事だそうです。
毎日社長がこれ以外の仕事に没頭するのはよくないとのこと。
その理由が上記。
独立起業した僕にもまさに当てはまりますね。
今この瞬間に僕がいなくなったら僕の会社はどうなるのだろう?
恐らく今準備しているあれこれや普段のルーチン、お客さまとのやり取りは誰も分からずに闇に葬られることになるのでしょう。





つまり、職務上の専門知識と会社経営のための知識は、まったく別であるにもかかわらず、ほとんどの経営者は経営についてまったく勉強していないのだ。


これは耳が痛いですね。
前職の独立前から色々とビジネス書を読んだりセミナーに出席していた僕も、会社を回すという経験のないことは漠然としたイメージ以上にはならなかった覚えがあります。
今回この本の中で紹介されていた「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」という本もガーバーの著作だったのですが、実はそれに気づかず2010年10月に購入して読んでいたのでした(笑)





「優れた方法」というのは、経験が少ない、または経験が無い人たちでも最高の成果を生み出せるような仕組み(システム)のことだ。
仕組み志向の会社は、優れた人材を探さない。仕事を進めるうえでの「よりよい方法」を発見することのほうに力を入れている。


この本にこれでもかと出てくる「仕組み」化は、要は透明性の高い標準化ということですね。





①ビジネスモデル 誰がやってもお金が生み出される仕組み
②組織図 会社のなかでの役割を明確にする仕組み
③職務契約書 仕事の意味と目的を明確にする仕組み
④人事評価制度 働く人の夢を叶える仕組み
⑤理念 経営者の想いを伝える仕組み
⑥数値化 現状の把握を可能にする仕組み
⑦マニュアル化 平凡な人材を非凡に変える仕組み
⑧イノベーション 社長がいなくても成長できる仕組み


具体的にはこの8つが組織を回していく上で大切な項目とのこと。





「オーディナリー(普通)なビジネスを、エクストラオーディナリー(偉大)なビジネスにしなさい」
この言い回しを好むガーバーがつねに念頭に置いているのは、優れたビジネスアイデアなのである。




ガーバーは商品のライフサイクルと同様に、経営者の成長においても、ライフサイクルがあるという。
①幼少期 ②青年期 ③成熟期
経営者の幼少期とは、「社長=事業」の時期(職人の時代)である。
この段階では、社長の最重要課題は「売上をつくること」。
経営者の目の行き届く範囲で事業が行われているので、経営者本人が職人のままでもなんとかやっていける時期である。


社長は日々雑務に追われるのではなく、アイデアを考えるのが仕事、と。
頭では分かっていてもこれがなかなかうまくいかないのが悩みなのです。
しかしある程度売上見込みができれば徐々に次のステージに向かわなければ日々の雑務からは逃げられません。





数値化の最大の意義は、「いま現在やっていることが正しいのか間違っているのか」を確認できることにある。逆に言えば、数値化をしない限り、すべての経営判断には「基準」がない。勘ばかりに頼った経営をしていると、いまいる場所を見失って迷走しかねない。


そして社長がいなくても上手く回る基準を数値化すると良いとのこと。
確かに数値化していて全員が同じ判断基準を持っていれば上司上席に判断を仰ぐまでもないですね。





それをやっても最初はおそらく「抜け」だらけの不完全なマニュアルしか出来上がらないだろう。そのため、マニュアル作成から一定期間が経過したら、「マニュアルミーティング」を開催し、追加・改善すべきポイントを列挙する。このミーティングは何度も行う必要があるが、一度やるだけでもマニュアルの精度を上げるのには大きく寄与するはずである。




実のところ、少人数で運営している会社ほど、日次決算を導入するハードルは低い。煩雑なデータが少ないからだ。 「会社の規模が小さいときから、大企業のように経営をしている会社だけが大企業へと発展する」というガーバーの考え方に則るのであれば、小さな会社こそ日次決算を導入すべきなのである。


標準化つまりマニュアル作成と日次決算でより判断基準が明確になり社員がそれぞれ社長のように動きだす、とのことです。
この他にもたくさんの具体的な方法が詳述されています。
別に社長でなくとも、例えばチームリーダーのような方にもこの方法をうまく適用できれば成果は上がるのではないでしょうか。





「私たちは私たちが考えたとおりの存在になる。私たちは私たちが行動したとおりの存在になる。私たちは想像する。私たちは私たちが想像したとおりの存在になり、そして想像したものが私たちの存在になる。さあストーリーに思いを巡らそう。あなたがここで想像したストーリーはあなた自身である」


仕組みとかマニュアルとか小難しそうですが、実際には1時間ちょっとで読了できました。
日々の業務にいつしか初心を忘れがちになりますがこの言葉を胸にまたネジを巻き直してがんばっていきましょうか。







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