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「そりゃあできればね」 タイトルを見た瞬間はまずそう思いました。【書評】絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます / 石原 明 (著)





「そりゃあできればね」
タイトルを見た瞬間はまずそう思いました。
正直「そんな簡単に値上げできれば苦労しないよ」とも。
次に浮かんだのが、
「値上げしたら今までのお客さん怒るじゃん」
「新商品ならともかく、付き合い壊しても補填できればいいけどさ」
「BtoCならまだしもBtoBは無理無理」等々。
モノを売るという業務に携わっていると、そんなあれこれが一瞬にして浮かんだのですがどの疑問にもちゃんと説明がありました。





  この本の概要
絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます
石原明 (著)
単行本(ソフトカバー): 240ページ
出版社:ダイヤモンド社 (2015/9/4)
ISBN-10:447806749X
ISBN-13:978-4478067499
発売日:2015/9/4
寸法:18.6 x 12.8 x 2 cm





  目次



はじめに
序章 「値上げ」がいいこれだけの理由
第1章 最初は「値段」だけを上げる ー 「値上げ」こそが正しい経営手法である
第2章 「値段」を上げると「顧客」が変わる ー 高く売るための最低限の知識「消費」と「価格」
第3章 「価格」を付加すれば、さらに「値段」は上げられる ー 情報の「伝え手」になる必要性
第4章 80円のまんじゅうを250円で売ったら、なぜお客が増えたのか? ー 「値上げ」にも方法があり、「価値」を伝える手段がある
第5章 値上げのプレゼンをどのように成功させるのか? ー 質問を駆使したクロージング
第6章 値上げの最大の目的は「時間」を作ること ー 経営サイクルを伸ばし、価格競争せず自社の努力で勝てる経営へ
おわりに








  感想
Kindle版を読了。
珍しく発売直後の新刊本をゲットし読み終えました。
貧乏性なのでKindle版にしろ単行本にしろビジネス本はレビューや書評サイトを廻って「自分に合う部分があるか」とか
「今後参考になる部分があるか」を見極めて購入するようにしています。
というのもタイトルに惹かれて購入しても以前読んだ本の焼き直しのような内容だとガックリくるのです。
その本を読むのにかかった1時間があれば別の本が読めたのにな、と思ってしまうのです←まずここから貧乏性(笑

ではどうして飛びついたかと言うと(一応新刊サイトの書評はチェックしましたが)実は帯です。
帯の煽り文「80円のまんじゅうを250円で売ったら、なぜお客が増えたのか?」
ご存知の通り義実家がお饅頭屋なもので、書評サイトを見たあとすぐに『Kindleへ送る』ボタンをポチっていました。
義父が亡くなって今後お店をどうするかという非常にセンシティブな問題も最近色々考えていまして、まさに心のスキマにスルリーンと入り込んでしまったのでした。
ちなみにこの煽り文、そのまま第4章になっていました(笑

しかもこれを書いている9/8の23時過ぎ時点でアマゾンで9/14入荷予定とのこと。
この本、売れているようですね。


序章は日本の商慣習の「値引き」「値上げ」の話です。
デフレの経済状態における商取引で値引きが及ぼす悪影響などが説明されています。
またその中でユニクロやひな人形、JR九州のななつ星などが例示されています。

他には買い物という行為がインターネットの出現でどうなったか、も説明されています。
ネットは面倒だという文意で進んでいきますが、ゆっくり買い物する時間がなかなか取れない僕にはこの部分はあまりピンときませんでした。
すべてをネットで行えばそりゃあ返品作業は面倒くさいよなあと思いましたが、ネットに慣れると自然に「これはネットでいいや」と取捨選択を行っています。
ゆっくりと店員とのやり取りを楽しむ時間ができれば、また文中にもあるように提示された値段に何の抵抗もない富裕層になれれば、現地で買い物を楽しむ、ということには賛成です。

第1章も序章からの流れですが、まず驚かされるのはこれ。


最初の段階では現在売っている商品・サービスの内容はそのままで、説明の仕方を変えて、値段だけを上げるというのが大原則です。

元々安すぎるのだから正当な値段に戻す作業、とのこと。
その根拠としては自社の正しい主張を説明に加えましょう、と。

第2章は値上げ後の変化を説明しています。
お弁当屋さんやラーメンの例、伝統工芸の店などをサンプルに値上げ後の優良顧客を集客しましょうと。

第3章はさらに値上げする場合の手法。
情報発信を上手く行い、価値をプラスすることで値上げはまだ可能といいます。

第4章ではフランチャイズの本部を例に取っていますし、文頭にも書いたおまんじゅう屋さんが登場します。
観光地のあげまんじゅう屋さんの話でした。
そしてここで既存顧客に対するアプローチも出てきます。

第5章、様々なサンプルを元に値上げの効能が説明されていきます。
ここでBtoBでの値上げのアプローチ。
筆者もさすがにBtoBでの値上げ交渉は難易度MAXと書いています。
詳細は本書を読んで頂くとして、「なるほどなあ」と思うのです。
まあ実行に踏み切れるか、と言われると最初はなかなか度胸が必要だろうと思いますが。

第6章、なぜここまで値上げを推奨するのか、値上げをして会社がどうなるのかを説明しています。
要は余裕ができて、未来を考える時間ができるから、とあります。
未来を考える、というのは企業サイクルを伸ばすことだと筆者は言います。


この本を通して筆者が言うのは、価値に見合った金額で堂々と売りましょう、そのためにはその商品・サービスの価値をきちんと見て、なおかつきちんと伝えましょうと言うことです。
社員すらも分かっていない(もしくは意識していない)自社の強み・サービスをきちんと伝え手として情報発信し、それでOKを出すお客さんに買ってもらいましょうという至極真っ当な説明です。

これがどうしてなかなかできないのか考えてみるとやはり筆者に言うように、まず一旦決めたものを上に上げるのは心理的な抵抗が大きい面。
そしてやはり同業他社や競合の存在ですね。

久しぶりにこういう実践派の、もっと言えばいい意味で泥臭いビジネス書を読みました。
値上げがこんなにうまくいくかどうかは付加価値の善し悪しと情報発信のやり方次第だとは思いますが、自社の「価格」を今一度考えるよい機会になりました。




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絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます
石原 明



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