Black Peaks

見上げても黒い頂上はいつも見えない

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夫婦の節目

9月15日は結婚記念日。
今年で11回目の記念日だ。
元々祝日の敬老の日で、覚えやすい上に爺婆になっても仲良くしようとの意味を込めて式を挙げた日。

前日に嫁さんには黙って会社近くの花屋で自宅へ花の配達を頼んだ。
純粋に嫁さんの驚く顔が見たかった。
加えて記念日の夜は懇親会が入っていて帰宅が遅くなるのが分かっていたから少しだけ罪滅ぼしの気持ちも込めて。


月曜の夜に嫁さんから「水曜の昼は外に出られる?」と聞かれた。
ピンときたが「多分ね」と答えた。
「15日だし、一緒に昼を食べられたらと思って」と言われたが照れくさかったので僕はまた「多分ね」とだけ答えてその話を終えた。


そして今日天神で少しだけリッチな(と言っても1,000円の御膳だけど)昼食を取り、ほんの少しだけ天神を二人でぶらついた。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


彼女は僕が新卒で入った会社の先輩だった。
しゃきしゃきとしていてタイプで僕は本当に気になっていた。
彼女と僕は別室で勤務だったが、世話好きの部長が何やかやと彼女を呼びつけ、つまらない用事を言いつけていた。
そう、部長はそれとなく僕と彼女が話せるように気を使ってくれていた。


初めてのデートはスペースワールド。
ちょくちょくとデートに出かけるようになる。
そして僕は付き合って欲しいと告白した。
すぐにOKが出るものと思っていた僕に彼女は少し間を置いてこう言った。
「私と付き合うってことは、先々そういうことになるよ?」


彼女は僕よりも5つ上だったので自分なりに結婚を考えていたのだ。
そこに現れたペーペーの世の中をなめた若造。
正直僕は勢いで「そのつもりだよ」と答えた。
それを見透かしたように彼女はほんの少しだけ困ったような笑顔を浮かべた。


しかし彼女と僕は半年付き合って別れた。
彼女は僕のちょっといい加減なところに我慢できなかった。
「ちゃんとせな!」
普段はそういうことを言わない彼女から何回か言われた言葉。


元々広告志望だったが、建築商材を売る会社に嫌気がさしていた頃。
職場恋愛が破れたタイミング。
僕は丸2年勤めた会社を辞めた。
その頃流行っていて僕が彼女に渡していたポケベルも返され、慰め飲み会を開いてくれた悪友たちの前で僕はそのポケベルを砂浜の遠く遠く向こう、波の向こうに投げた。


心機一転一人暮らしも始めて転職活動をし、そして運良く今の会社に拾われた。
毎日が面白かった。
ようやく叶った広告という分野は本当に面白かった。


けれど本当に何かが足りなかった。
何かが欠けていた。


別れて1年、全くの音信不通の状態。
その頃一番聞いていたのはMy little loverの1stアルバム。
それを流しながら金曜の夜、洗濯機を回しつつぐるぐる回る洗濯槽の中の渦を見るうちに無性に彼女の声が聞きたくなった。
何度も逡巡した。
押しちゃ止め押しちゃ止めを繰り返し電話機のボタンの上をさまよう指先。


そしてつながる受話器越しの彼女の声。
あんまり会話はなかったような気がする。
けれどお互い少しだけほっとしたような空気。


そして僕たちは復活した。
僕が一方的に約束した、「30の誕生日前までに絶対に迎えに行く」という約束は残念ながらかなえられなかったけれど、11年前の今日式を挙げることができた。
彼女は妻になった。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


僕は良い夫なのだろうか。
僕は良い父親なのだろうか。
大きなうねりが僕を襲った約3年前から僕は家族を顧みることが少なくなったと思う。
嫌々起きて仕事に行き、遅く帰るのが当たり前になった。
それでも嫁さんは黙ってついてきてくれた。
Twitterでもつぶやいたのだが、ハッとしたのは先日。
これを読んで結婚指輪に「till death do us part」と彫りこんでいたのを思い出した。彫りこんでいたことすら忘れていた。指輪屋が文字数が多いから無理ですというのを無理やり彫らせた。11年前。
カッコつけてお互いの指輪に彫りこんだ。
 死が二人を分かつまで・・・
喜びも悲しみも一緒に味わうことを誓ったのではなかったのか。
それが結婚だったんじゃなかったのか。


上の子が生まれ、次に双子が生まれ、子育てにかかりきりになった嫁さん。
仕事をしているからというのを僕は言い訳にしていなかったか。


節目だった10年目の記念日はろくに何もできなかった。
でも僕がもやもやしてどうする。
嫁さんの喜ぶ顔が見たくて、一緒に笑いたくて、夫婦になったはずだ。
そして今は3人の子供もいる。


僕は行く。
嫁さんと3人のチビの手を取って。
多分、僕が愚痴を言うと嫁さんはあの頃と同じようにこう言うはずだ。
今なら僕は拒絶しない。そうだね、と嫁さんの言葉を受け入れる。


「ちゃんとせな!」






このエントリーは芦田先生のブログのこのエントリーによって上記引用の僕のツイートになりましたことを申し添えます。
非常にインスピレーションとサジェスチョンを頂きました。
画面上ではありますが、Twitterをしていなければ出会うことのなかった先生に感謝申し上げます。


flowers





そして明日からまた僕は、照れくさいからお馬鹿なツイートをするのだ。



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- 6 Comments

ショウ  

Re: タイトルなし

ありがとうございました。

2010/09/17 (Fri) 09:33 | REPLY |   

履歴書の添え状  

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

2010/09/17 (Fri) 02:54 | REPLY |   

ショウ  

ありがとう!

コメントありがとう、ふぃる。
大丈夫、ふぃるなら彼女を幸せにできると思います。

目標なんておこがましい(笑
ふぃるはふぃるのカラーで楽しい家庭を築いて下さい!

今後もよろしくね。

2010/09/16 (Thu) 10:28 | REPLY |   

ショウ  

ふっさきさん、ありがとうございます!

ふっさきさん、ご無沙汰です!
お元気にされてますか?

何だか最近時間の経過が早くて、ルーティンで「こなす」ことも多々ありますが、本当に大事にしているものは何なのかを忘れずに生きていきたいですね。

ありがとうございました!

2010/09/16 (Thu) 10:26 | REPLY |   

ふぃる  

おめでとうございます!

ご家族が眩しく映った海での日。私と私の彼女がそうなれるかどうか。自信があると言えば嘘にはなるかなと思ってました。私もいつかそう言える日が来るのでしょうか。来たら良いなと願うものですが。

お二人が、そして、お子様達も含めたご家族がこれからも素晴らしいご家族であられますように願っております。

いつまでも私の目標とするご家族でいてくださいね。奥様とお子様達とまた、どこかで会えると良いな。

2010/09/16 (Thu) 09:42 | REPLY |   

ふっさき  

おめでとうございます!

ご無沙汰してます。

日々過ぎる日常って、どうしてあの頃の気持ちを忘れさせるんでしょう。でも、時に振り返りそれを思い出すことで、より深みや感謝が増しているのかもしれませんね。

その為のきっかけとして、一年という単位がこの世に存在するのを有り難く感じることが最近多いです。

これからも、末永く健康でお幸せに!

2010/09/16 (Thu) 03:12 | EDIT | REPLY |   

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