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【書評/ビジネス書】まず、ルールを破れ ―すぐれたマネジャーはここが違う / マーカス・バッキンガム、カート・コフマン

マーカス バッキンガム (著)、カート コフマン (著)
単行本:397ページ(ハードカバー)
出版社:日本経済新聞社 (2000/10/20)
ISBN-10:4532148677
ISBN-13:978-4532148676
19 x 13.2 x 2.8 cm

すぐれたマネジャーを分析し解説した良書。

目次
第一章:マネジャーにとって最も大切な物差し
第二章:すぐれたマネジャーだけが知っていること
第三章:(第一のカギ)才能に恵まれた人材を選び出す
第四章:(第二のカギ)目標とする成果をはっきりと示す
第五章:(第三のカギ)部下の強みを徹底的に活かす
第六章:(第四のカギ)部下の強みが活きる場所を探り当てる
第七章:四つのカギを使いこなすための実践ガイド


400ページ近いハードカバー単行本で読み応えがかなりある。
読むスピードが早い方だが、かなり手こずった。
第二章ぐらいまでは「それは違うだろう」と思いつつも読み進めたが、四つのカギの解説に入ってからは、納得しつつ読了した。

この本のメインテーマは、優れたマネジャーは以下の四つを念頭に置いて仕事を進めている、ということ。

1)すぐれたマネジャーは才能で人を選ぶ。
2)すぐれたマネジャーは成果を適切に定義する。
3)すぐれたマネジャーは部下の強みを活かすことに専念する。
4)すぐれたマネジャーは部下の強みに適した場所を探り当てる。

第二章 P89より



正直に言うとここに書かれていることは「かなりドライ」で「西洋式」な企業人スタイルだろうと思いながら読んでいた(読了後の今もほんの少しだがその思いは残っているのだが)。
けれども、マネジャーの(というよりもチーム=会社の)目標が利益をあげて且つ会社が存続することならば、その目標達成のためにより優秀な人材を自陣に引き入れるというのは合点がいく。
けれども限られた時間・人数で目標を達成するためには適材適所で補完しあいながらチームを形成するのが得策だと説く。

人はそんなに変わりようがない。
足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな。
その人のなかにあるものを引き出す努力をしろ。
それこそが本当に難しい。

第三章 P106より



つまり、弱点を矯正したり性格に合わずにミスばかりするようならば、当人の長所が発揮できる仕事を与えたり部署を変更したりするべきだと説く。
各人が持つ「才能」を発揮できなければチームは成り立たない。
ならばマネジャーがその「才能」を見出す努力をせねばならない。
マネジャーは指導係りではなく触媒であるべきと。

殿堂入りしたミネソタ・バイキングスのコーチ、ポーカーフェースで有名なバド・グラントはこう言っている。
「最初に芝居を書いて、そのあとでそこに役者をはめ込むのは無理ですよ。どんなに芝居の台本がうまく書けたとしても、手持ちの役者がどの登場人物を演じられるかわかっていなければ、それは無駄な努力です。私が台本を書くときは必ず、まず役者、それから次に芝居という順に考えますね」

第四章 P196より



日本式のマネジャー論とはかなりかけ離れた解説だが、各人の能力をシェアして目標に向かうにはこの方法がベストなのだろうと思う。
外勤であれ内勤であれ一人のスーパーマンにおんぶに抱っこではなく、各個人が持つ「才能」をうまくその企業の中で活かすことがマネジャーの役割だというのは今の時代の趨勢に合っていると思う。

ドライなことばかり書いてあるようにも思えるが、部下とよく面談をし不調ならばその原因をすぐに取り除く行動に出るべき、など至極当然なことも書いてある。
部下を持つ予定の人よりも、持って少し時間が経った人の方が内容が身にしみるかもしれない。
僕自身がまさにそうだった。今だからこそこの内容が耳に入る。
これが一般営業職のままで読んだとしても実感も経験もないので「ふーん」で終わったかもしれない。

日本で言えば課長クラス向けだろうか。
部下を持ち、予算権限を持ち(イコール目標達成の責任を持ち)そのチームを率いなければならない人は一読の価値があると思う。
何でもかんでもこの本の通りにいくことは難しいしある意味高い理想ではあるが(例えばそう簡単に人材の流動ができるとは思わないし限られた人数でオーバーワーク気味な仕事量の昨今であればなおさら)「人を使う」ということを導いてくれる光にはなるはずだと思う。

評価 ★★★★★(星5つ)



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